N-BOX
2017年2月14日
ホンダらしいこだわりが見えるN-BOX
広さへのこだわり
N-BOXの室内長は軽自動車でもトップクラス。2180㎜という空間は、普通車のプリウス(2110㎜)すら上回ります。
また、燃料タンクを前席の下に置き、後席と荷室の床の段差を減らしたことで、ワゴン車並みの空間を後席に確保、足が組めるほどの空間が用意されています。
ユニークなのは、リアシートの座面を跳ね上げることができること。床から天井まで140㎝のフラットな荷室空間となります。この空間に荷物を入れるスライドドアの開口幅は65㎝。ベビーカーを折りたたむことなく積み込むこともできます。
ポイントを押さえた安全装備
安全運転の最初の1歩は正しい運転姿勢です。ここでうれしいのがチルトステアリングの全タイプ標準装備。これがないと背の高いドライバーの場合、ハンドルが邪魔になってメーター類が見にくい問題が発生します。
これに加えて、Gタイプ以上のグレードでは運転席の座面の高さを調整できる「運転席ハイトアジャスター」が標準装備となります。カタログでは「快適装備」に分類されていますが、これも運転姿勢を気にするドライバーにとってはうれしい「安全装備」だと筆者は考えています。
また、急ブレーキをかけると自動でハザードランプを点滅させる「エマージェンシーストップシグナル」、緊急時の急ハンドルの際に車輪のロック、空回り、横滑りを抑える「VSA」も全車標準装備になっています。
全グレードに設定可能な安心パッケージ
自動ブレーキをはじめとする各種安全装備は、最上位グレード(特別仕様車ターボSSパッケージ)で標準装備、その他のグレードでもメーカーオプションで選ぶことができます。
安心パッケージの内容は次の通りとなっています。
- 時速30km以下での前方車両との衝突を回避・軽減する自動ブレーキ。
- 時速約10km以下での停車・走行時にアクセルを踏み込むでも急加速しないようにする誤発進抑制機能
- 前席のサイドエアバッグ、前後席の窓沿いに展開するサイドカーテンエアバッグ
目立たないけど快適装備。
運転に慣れていても、駐車する際には駐車場の白線が見える方がスムーズに駐車できます。N-BOXでは全タイプ標準で「ピタ駐ミラー」が装備されています。
まず、ドアミラーの下半分がぐっと広角になっていて地面の白線を確認することができます。
また、リアガラスの上にもバックモニターのように車の背後を見下ろす広角ミラー(後方視角支援ミラー)があり、ルームミラーだけでは分かりにくい車両後方の距離を把握することができます。これがうれしいのは、リアガラスの死角に障害物や子供がいても発見しやすいこと。まさに痒い所に手が届く標準装備です。
また、助手席のダッシュボードの端には「サイドビューサポートミラー」があり、ぶつけやすい左前の地面を確認できます。「分かりにくい」という人もいますが、狭い道路で壁際ぎりぎりまで車を寄せたいときなど、地味に役立つ装備です。